「スミマセン♪　サインお願いしま～す」
ハツラツとした明るい声で、アイドル蘭ちゃんの前に、バイクに乗って登場しました。
バイクといっても大型車ではなく、赤いオフロード車です。
タンクに”裕介くんへ”ってサインしてもらって、とっても嬉しそうです。
この笑顔、十代のYama ! さんなんですよね～。丸っきりお子チャマ顔です。
キュートよぉ～。むちゃくちゃ若いし、ニコニコしててね。可愛いよぉ～。

ダボダボの上着を着て、膝丈のニッカボッカに、地下足袋を履いてました。
もちろん、髪は、短いです。
これが、石井監督の好きなYama ! さんの刈上げですね。ちょっと伸びちゃってますけどね。

蘭ちゃんのことを守ろうとして、ベンツに乗っていた方にパンチされてしまいました。
アイタタタ。おデコのカットバンは名誉の勲章ね。

部屋には、もちろん、蘭ちゃんの写真が沢山貼ってありましたが、（ファンですからね）
入口のそばの壁には、たくさん銃が飾ってありました。（ガンマニアなのね～）
ガラステーブルの下でクルクル回っているのは、黄色灯です。（現場作業員だからね）
バタフライナイフをシャカシャカさせていました。（結構、短気ね）

今とは違うタイプのハスキーボイスなんですよ。
細くて、高い、薄～い色合いの感じがするハスキーさです。
サラッとしてるのかな、今のYama ! さんの凄みはありません。

撃たれたのかな。蘭ちゃんを助けるために頑張ったんですよね。
それ、湿布じゃないの？　そんなの貼ったって、血ィ止まらないよ～。
「蘭ちゃん、蘭ちゃん♪　レッツゴーファイト！」
ベッドに横になって、グゥを突き上げて、
うん。うん。アイドルの親衛隊って、そんな応援の仕方だったよね。

裕介クンのバイクに乗って、裕介クンのナイフを使って闘う根津サン。
裕介クンの分も頑張ってくださいまし。と、思っていたらば
「レッツゴーファイト！」
って、小さく声がしました。この声は根津サンかもしれない。
だけど、今、根津サンに気合いを入れてくれてるのは裕介クンだね。
あ～、裕介クンも応援してるんだね。