「行きてーなー、俺、ウポル島行きてェ！」
「見てよ。スゲェじゃん。この海、この空、この透明感サー」
「天国だよ。天国。最後の楽園だよ」

小さい頃お父さんに連れてってもらったんだって、嬉しそうに話す次郎くん。
ウポル島。って、♪サモアの島、常夏だ～よ～♪にあるんですね。
見終わった後に、地図帳で探しちゃいましたよ！
見つけたときは、嬉しかった～ぁ。
「釣りやって、ゴルフして、椰子の実食いにサー、みんなで行こうよ。ネー」
ここか～。この島に行きたかったんだね。次郎くん。
黒い皮パン。黒いＴシャツ。白い爬虫類ジャケット。そして、真っ赤な髪。

下唇を噛んで、プクっと口を膨らました顔が、ムチャクチャかわいい。
あ～。こんな顔もするんだね。

赤い髪。赤い明かり。赤い血。真っ赤っ赤だ～。見分けが付かないよ。
階段を引きずり降ろされてるときに、小さく聞こえる呻き声。
顔の左半分は、腫れて血みどろで真っ赤に染まってるんで、
右目だけで、ギロって睨むんですけど。この目が、イ～～目なんだなぁ。
拳銃を突き付けられても、逆に自分から顔を押し付ける、怖いもの知らずな次郎くん。
ほら、案の定、無事だった方の右頬をキラれてしまいました。イテテ。

ダイナマイトに見せかけた花火に火をつけて、ヤクザさん達をからかっちゃって。
「クソガキ」って言われてたけど、ホント子供だわ。
笑ってる。笑ってる。クルクル回りながら笑ってます。
笑う次郎くんと、ウポル島のスライドと、花火がダブリます。
なんて楽しそうに笑うんだろう、次郎くん。

皮パンに黒Ｔだけで歩いてられると、ドキドキしちゃうよ。腰、細いね～。
そんな目立つ頭で、取り引きの役なんかしないでよ！標的になっちゃうじゃん。
撃たれるかと思って、なお更ドキドキしちゃったよ。

頬のキズが疼くのかな？時々、舌先で内側から遊んでるでしょ。

「ナ゛ニ、見てんだよ～！」って、エッチしていい店なのかと思ってたら、
え？違うんじゃない？みんなが凝視してますよ。もう～次郎くんってば！

黒Ｔから、白Ｔにお着替えしました。

「ぅ゛あーーーーーーっ！！」
駆け寄って、RIKIさんに、すがり付く次郎くん。
RIKIさんをさすってる次郎くん。

あ～、そ～いうコトでしたか。どおりで、白Ｔにお着替えしてたわけですね。
今までは、赤の中に赤って感じで、赤だらけだったのに、
ここにきて、白に赤だもんね。そりゃ～目立つワ。・・・・・・。

カメラに向かって、「ベェ～」ってやってから、波打ち際に走り出す次郎くん。
スッゴイ楽しそう。スッゴイ嬉しそう。
みんなで、ウポル島に来たんだね。
ビール瓶片手に、はしゃいでたら危ない・・・って・・・ホラ、転んじゃったよ。
びしょ濡れじゃん。
みんな、笑ってる。良かったね。
あ・・・。このカメラ・・・撮ってるのはRIKIさんなのかな・・・。

次郎くん・・・。お肌、こんなに白かったっけ？
真っ赤な血が口紅のようで、とってもキレイだよ。次郎くん。

・・・フ。・・・ウゥ～。また、Yama ! さんに泣かされちゃったよ。
まさか、Yama ! さんを見て、キレイだと思う日が来るとは思わなかったよ。
なんで、極道モノ見て泣くかなぁ。もうダメだ。