パク・チュルンブンという北の工作員です。
（作中で名前で呼ばれたりしたシーンがあったかな～）
パクさんって呼ぶと人柄のいいおじさんみたいだし、パクくんだと何かのキャラっぽいし。
最初から最期まで立派な悪者なので、パクにしましょう。
でもね可哀相に、まるで5対1でしたよ。
パクが仲間にした連中の、役に立たないことったらありゃしない！
悪者側の悪そうな部分も強そうな部分も独りで担当してました。ご苦労様だわ～。
けど、予想以上に出番が多くて嬉しかったです！

なのに、パクの衣装はお金がかかってなさそうなんですよ～！
紺色のキャップを目深にかぶって、黒っぽいシャツと紺色のパンツという、
見ようによっては…というより、着てる人によってはカジュアルな格好に見える姿なのですが、
今どき、何のプリントも刺繍もないキャップなんですよ！
そして何より、あのYama！さんがシャツの裾をインにしてないんですよ！！
よくいえば、ラフ。
多分、没個性が狙いなのかな。工作員だしね。出処を隠すための地味サ加減なんでしょうね。

登場して間もなく、いきなりアクションがありました。予告編でチラ見してたとこです。
まぁー。Yama！さんがカッコいいのは当たり前ですね。

しばらくすると、このあと仲間として動く兄ちゃんと応接セットで話してるシーンでした。
ここのライティングが凝ってるんですよ～。
多分、上からの照明がテーブルで反射して、低い位置から顔にあたってるのだと思うのですが、
きもだめしなんかで、懐中電灯で顔を下から照らしたときと同じ効果になってるんですよ。
で、その顔を右斜め前から撮ってるから、顔が怖くってね～（笑）。

さて、ストーリーは進みつつも、パクはさっきの部屋で報告待ちしておりました。
煙草を吸ってました。
「面白くなってきたねぇ～。」と、せせら笑ってました。
今回は向かい側の後から撮ってたので、嫌味たっぷりな笑顔を正面から見られます。

そしてまた煙草を吸ってました。また同じ部屋ですが、今度はパク側から撮ってました。
手前にパクがいて、テーブルがあって、向こう側に兄ちゃんがいる構図です。
どうやらパクはソファーに横向きになって座っているので、見えてるのは右横顔なんですよ。
で、それが胸から上だけの大写しなんです！
それも画面左半分を占めるほどの大きさなんですよ！
そしてさらに、左下からあたる光が強すぎるのでパクの横顔は、ほぼシルエットなんです。
顔はほとんど見えません。影なんです。暗いんです。真っ黒なんです。
けど、それが残念じゃないんですよ！不思議だよね～。
右手の人差し指と中指の間に挟まれた煙草の火だけが、赤いのよ！どうーなのこの美しさ！
顎の下に覗く光のあたった喉仏のあたりが、カッコいい～って思えちゃうんですもの！
中田監督ナイスです！

さらにこのシーンでは、Yama！さんならではの人を小馬鹿にしたような仕草も堪能できるんです。
どうやらイライラし始めてたようなんですよねぇ。
それがシルエットだけで解るのって凄くないですか？
下顎を突き出して煙を吐いて、ハイハイハイって感じに必要以上に何度も頷いてるんですよ。
それこそクモ助くんも、しょっちゅうこんな風にしてましたよね！
で、ニヤニヤしながら見てたら、煙草を持ったままの手で下唇のあたりを擦り出したんですもの！
まぁ～こりゃもう堪りませんワな！
最初はね、この擦ってる指が長かったので、人差し指かと思ったんです。
でも、煙草は挟んだままだし、人差し指が2本あるわけもないしねぇ。
シルエットだから判り難いのよ。で、何度も見て、あー親指だなー、と。
親指でこの長さ！
普段なら見逃しそうなことを、気付かさせてもらいました。中田監督ありがとう！

「同胞を傷つけるのは忍びないがなぁ～。」
と言いながらも、ナイフで刺したうえに蹴り飛ばしてたのは、パクですし、
「楽にしてやるよ、同胞。」
と言って、銃でとどめをさしてたのもパクです。
けど、撃つときに辛そうに顔をそむけてたのも、パクなのよね～。不思議な人だよ。

ちなみに今回私が一番カッコイイと思ったのは、アクションシーンじゃなくて、ここなんです。
この、とどめをさしたときのパク。
少し段になったところに腰をおろしてたんです。もちろん脚は大きく開いてますよ。
顔は、狙う相手からそむけるように左側に逸らし、
なおかつ、血濡れたナイフを持った左手で顔を隠すようにしてるんです。
あああああーっ。悪者なのに仕草が可愛い！(*≧ｍ≦*)
そして、銃を握った右手は、斜め下に転がる相手に向かって真っ直ぐ伸びてるの。
で、撃った直後にチラっと相手を見遣るんだけど、
このときの伸ばした首のライン！ぎゃーーーっ！カッチョエエ！！！ヾ(≧▽≦)o
よく見てね！ここ一瞬芸ですよ！