ワー。ぶどう園の肥やしは人だったんだね。ちょっとビックリ。

お葬式でした。いつも黒っぽい服が多いYama ! さんですが、これは本当の喪服です。
イザワくんってば、組長の前で相変わらず愚痴っちゃってたんです。
そしたら、布団の上で聞いていた組長が、立ち上がってノシノシ近づいてきて
「よぉ」　「ハイ」
いきなり首の後ろに手をまわされて、首根っこ掴まれて
「まこと、よぉ」　「ハイ」
拳銃突きつけられて怒られちゃいました。
あ～！オドオドしてる！驚いてるような困ってるような、この目がいいなぁ。
おっと、ところでイザワ君は、まことって名前だったんだ。

また、お葬式でした。祭壇の前で、イザワくんは淋しそうです。
「まことよぉ」
今回は、やけに名前で呼ばれるね。

あらま。ひでぇヤツですよ。裕斗さん。国家権力によるチクリです。

ついに、イザワくん。一人ぼっちです。
組長のお通夜の席で、松方さんとアネさんが手前にいてお話をしています。
そして、イザワくんは、その和室の奥の隅っこに、うつむいて座ってるんです。
この姿が、ホンットにいいんです！　膝の上で握るグー。神妙な顔。たまりませ～ん！
松方さんに、深く頭を下げるイザワくん。
いろんなことがあって、強くなりましたよね。もうビビリ君じゃないですよ。
決意の滲み出た、いい顔です。う～ん。男やね～。

夕暮れの学校のグラウンドで、山口仁さんと話してるシーンは
このお話の中で、一番男っぷりのいいYama ! さんでしたよ～！
といっても、敵対してたもん同士だから、最初、二人の間には随分距離があったんです。
でも、生き残り同士だからこその、通じる何かがあるのかな。
そして、そしてね！イザワくんの立ち方は、いつもと違って真っ直ぐなんですよ！
「北条の組は、俺がやっていきますから」
話しながら、次々に表情が変わるんです。キリッとした強い顔だったり、
ヘヘヘって感じで優しく笑ったり、ふと悲しそうな感じになったり！最っ高にいいョ～。
「笑いますよねー。この俺がですよ。危なっかしくてしょうがねえ」
クァ～ッ。もう、どうしますか。これ！かっこよすぎる～。倒れちゃうな。
もう。その笑顔は、犯罪ですわ。
「野球でもやりましょうよ」
って、言われて、山口仁さんは嬉しくて泣きそうです。
「わかった。まこと。・・・お前の名前、いい名前だな」
みんなに、まことって呼ばれてたんだね。