お話しの三分の二くらいまでは、泰風さんが主人公でした(*^^)v

そこの部分にYama！さんが登場します。
Yama！さんは、横浜の愚連隊“モロッコの辰”でした。
実在した人物ですが、ここでは本当の名前と名字が一文字違ってましたよ。
でも通り名は、そのまんまです(^_^;)


初登場シーンは、もうすぐ30分経ちますよ～って頃の賭場です。
予告編で見た、あの白いスーツに、黒いシャツなのはもちろんですが、
ネクタイが白地に赤い花柄でした！

「モロッコの辰っちゃんっつってね…」
と、姐さんから泰風さんに紹介されてたので、ウチでは辰っちゃんで。

「ご丁寧に恐縮です。田口辰夫です。よろしく頼みます。」
白いソフト帽をぬいで、泰風さんにペコリと頭をさげていました。
この二人の出会いは、ごく自然で穏やかなものだったとナレーションされてるだけあって、
目を細めて挨拶する辰っちゃんの声が、ハスキーでいい感じですよ！

Yama！さんの抑えた感じの声って、久しぶりに聞いた気がします。
イイ声だな～って聞き惚れてたら、
辰っちゃんは、肺結核を患っているうえに、ヒロポン中毒なんでした。
そりゃ声も掠れるわな。


「やっぱ、石田君は俺の思ったとおりのオトコだった…」
例の泣きそうな顔で笑って言ってたセリフは、泰風さんに向けられたものだったんですネ。

あぁ咳き込んでるよ～。
「今日のことは忘れてくれ、じゃあ帰るよ」
辰っちゃーん。