私も横浜まで行ってきましたよ～。
横浜といってもシネマノヴェチェントさんは京急でひとつ隣の駅から徒歩10分。
細い路地を進み大きな道路を横切り、変則四叉路と五叉路に悩まされつつもどうにか迷子にならずにたどり着くことができました。

お約束の「劇場内での映画の撮影、録音は犯罪です」が流れることもなく、暗くなったらすぐに本編上映です。

まず、大友くんの初登場シーンで目を凝らします！
見逃してたまるか！です。坊主頭が見えました。
「アニィ」
うふふ～ん。さっそく大友くんの声も聞こえました。やっぱイイですね～。


さて。
何度か見ているとはいえ最後に見たのは5年くらい前だし、覚えてないところだってあるから強く言えないとはいえ、それにしても、
カット、多すぎーーー(´・ω・`)

劇場版は短いとのことでしたが、こんなに短かったんですね！
改めて確認してみたらビデオ版より50分も短いようです。
どうやら劇場版がカットされてるんじゃなくて、ビデオ版が超特盛りだったんですね。

なので初めて観る劇場版は「武闘派ヤクザの抗争物語」でした。
抗争に至るいざこざやポイントとなる出来事を端折るわけにはいかないでしょうから、どうしても心情的な部分がカットされてしまうのは仕方ないですね。
けどそのせいでビデオ版のように泣けてきませんでした。「魂」が「荒ぶる」理由がいまひとつ伝わってこないんですよ(;＞ω＜)/

例えば、竹中さん（組長）と美木さん（若頭）と加藤さん（行動隊長）はオヤジと兄ちゃんと弟くんであって、血は繋がってなくても家族以上の家族！なのにそのシーンも少なくなってて、けどまあ正直それはまだ我慢できるとして、


大友くんの人柄を伝えてくれるシーンがほぼ全滅なのは、どういうこっテスの！ひどい！

全編通して2度もおやりになってるのは大友くんだけだったはずです。ズバリ彼の荒ぶりっぷりが想像できるシーンなんですよ。
なのに、それが2度とも無い。

そして、そんな大友くんが血戦前にお姉ちゃんに電話してて、お母さんを気遣ってて、「元気にやってるよ」とか言っちゃってるから、ブワッ・ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡なんていい子なんだ！って、このギャップに泣けるってのに！！
なんと、ここらへんもバッサリ無いんです！

大友くんが加藤さんのもとに残留したのは単に兄貴思いの舎弟だからじゃないと思うんですよ。オヤジを心底慕っていた兄貴の強い思いに共感したからだと思うの。きっと大友くんにもお父さんがいないんだと思うのよね。

そして互いを必要としあってる部屋住みの二人も兄弟以上の兄弟になってて。

で、そんなふうに「魂」で繋がった家族がみんなで焼肉食べて、心残りのないように荒ぶっちゃおうぜぇ～♪なシーンも、加藤さんのお洒落なイメージ映像だけを残して、大友くんはもとより部屋住みくん達のシーンも丸ごと無いんです。うわぁー。

だから最期の血戦も心の準備の整わないうちに始まっちゃって、付いていけないうちに終わってしまいました。

それでも勿論、「アニィ」呼ぶ声、「アニィ」咎める声、「アニィ」悲痛な声、背後から抱き支えられての4丁撃ち、大友くんの崩れるさま、消えゆく「ラクショー」の声。
今回は観られなかったとはいえ本当の大友くんをとっくに知ってますからね、やはり胸が締め付けられる思いでした。感動します。カッコいいです。

こうして考えてみると、先にビデオ版を見ていて良かったです。もしも逆だったらこれほど大友くんに入れ込んでなかったかもしれません。


そういえば松方さんチと白竜さんチは血の繋がった家族でしたね。
実は「荒ぶる魂たち」は家族愛のドラマだったんでした！