ではまず、下方の絵を見る前に想像してみてください…。
二人の男が取っ組み合いの喧嘩をしていたとします。
片方の男が床に仰向けに倒れました。
もう片方はその上に馬乗りになりました。

しばらく揉み合っているようでしたが、
男は相手の襟首を掴んで引き寄せると、「頑張れよ！」と励ましました。

さあ、あなたの想像の中で、今、声を発したのはどちら側の男でしたか？
上ですか？下ですか？

私の説明が下手なのでイメージしづらいかもしれませんが、
「新修羅軍 2」では、下が上を励ましてるんですよ。普通、逆じゃないですか？

このシーンは予告編でも見ることができましたし、
実際は、取っ組み合いの喧嘩をしてたわけじゃないです。
セリフも「頑張れよ！」じゃないですから、ネタバレにはならないと思いますが、
でもまぁー。主旨は、そーいうことなんです。

ここ最近、しばらくブログを留守にしてる間、「新修羅軍 2」を3度ほど見てから返しました。
で、ですね。
最初はこのシーンの、久しぶりに見る血糊の量に目を奪われていたのですが、
ふ、とね。あぁいいなぁ～この二人…っていうか上下が逆じゃないの？って思ったんです。

では、語らせていただきます。
山口（ひ）さんは、マコト君の白衣の襟首を、中に着ている黒いTシャツごと掴んでるんです。
で、マコト君の身体を、力いっぱいグイッと引き寄せてるんですよね。
勢い余って自分の上半身が浮き気味になるほど力がはいってるんです。
仰向けの状態で下からなんですよ！辛いはずなのに！

そして、マコト君はね。
いつもと違ってスーツじゃないから、幼くみえちゃうし。
髪もセットしてないから、無造作に顔を覆った髪が影を作ってて、これがまた良いんだワー。
どう考えても攻めてる側なはずなのに、跨ってるのに、上なのに、
（ひ）さんに間近に引き付けられて思わず怯んでしまってるんですもの。
それがまたまた良くってねー。
完ぺきに押されてるんだなぁー。まして、思いっ切り励まされてるんだもん。
「しっかりしろ！頑張れよ、マコト！」（って、そんなセリフじゃないけどね。）
ここに至って見詰め合う二人。う～ん、いいねぇ。

全4作通して、（ひ）さんとマコト君の関係って、もっと見たかったな～。
ガキの頃からの仲なんですよね。総長と特攻隊長でしたよね。
言葉だけでなく映像で見たかった。
前作の「完結編」（通しナンバーをつけるとしたら「2」）の終わりに、
夕暮れの校庭で語り合ってましたが、あれは母校なのかしらねぇ～。

という訳でやたら感慨深く見入ってしまったシーンを性懲りもなくまた描いてしまいました！
それも勤務時間中に。（だって空き時間ができちゃったんだもーん。）
それも職場のスキャナで。（だって誰もいなくなっちゃってたんだもーん。）