「3」は、「1」「2」のあらすじから始まりました。
「2」の後半で一番の出来事だった、
翔さんトコの親分を襲うYama！さんのシーンは、
元々短いシーンだったこともあり、八割がた紹介されていました。

でもこれだけなら、映っちゃーいるけど「3」に出演したとはいえないなー、
なんて考えてたとき、
あれ？前にもこんな風に思いながら見てた覚えがあるぞ…って、
頭の中で記憶がグルグルよみがえり始めたんです。デジャブ～。

じゃあ、やっぱり「3」には出てなかったってことだなーと思い始めた、
開始15分ほどのことです。

二階の一室だけ灯りがともった古びたアパートの外観が映って、
夜半の住宅街の効果音といえばお約束の、犬の遠吠えが聞こえてて、
カメラが二階の窓によって、次、室内に変わった瞬間、

Yama！さんの横顔がアップでドン！
（￣□￣；）！！

神様、皆さま、ごめんなさい。
私が間違えてました。
「3」にYama！さんは出てました。

いやぁ～。
お恥ずかしい(^_^;)
実際、自分が一番ビックリしました。

なぜ見てなかったのか、
または、なぜ記憶が曖昧なのか、まったく分かりません。
けどお陰さまで、Yama！さんの役名も判明いたしました。

四代目御堂組 義隆会理事長 宮 剛（ミヤツヨシ）くんです。


なんだか浮かぬ顔で一服していましたが、
見てる私たちには美味しいポイントが満載のシーンでしたよ！

剛くんの手は、煙草を口元に運ぶだけでは終わりません。
離れ際に、親指の腹で口の端をスリスリっと擦っていったんです。
いつもながらその細かい仕草が堪りません！！
なんてニヤニヤ見てたら、

離れていった煙草を追うように、あいた口から舌がチロリと覗いたんです！
（え！？）と思う間もなく、
ペロッと上唇を舐めて引っ込んでゆきました。

あああああ。
なんて思わせぶりな、舌！
5年前、「2」の感想でも“舌で遊んでる”と書いてたのですが、
見ることの叶わない口内で、あの舌がどんだけ遊んでるのかと思うクラックラきますね。


「アニキィ、そんなカリカリせんでもええやんけぇー」

剛くんは、兄貴分に説教されていたのですが、聞く耳持たず。
もう、心底、かったるそうです。
煙と一緒に溜め息まで吐いちゃって、
兄貴分への尊敬の念がまったく感じられない、大変失礼な態度なんですよ。
手に負えない、しょーもないヤツって感じがバンバンです。


「2」では、ボーイさんの扮装をしていたので、『ヒットマン』っぽかったですが。
「3」では、素肌にヘロヘロの柄シャツを羽織ってるだけなんです。
また、このシャツの柄と色味が、
まるで腕と肩に紋々を入れてるように見えるデザインなので、スッゴイ似合ってるんですよ！
剛くんには『暴漢』という表現の方がピッタリなことが分かりました。

ハイ、せっかく素肌を晒してサービスしてくれてるので、よく見ましょう！
5年前のYama！さんは、まだ筋肉バカチンまっしぐらになる前なので、
今ほど、胸筋がもっこりしてませんから、胸に谷間はありません。
でも、室内なので素足ですし、肌色率が高いんですよ～(*≧ｍ≦*)

そして、床に腰を下ろした体勢から、その素足でテーブルを蹴り上げてくれちゃうので、
テーブルの上にのっていたビール瓶やら灰皿やら丼ぶりやらが見事に引っ繰り返ります。

しかし、この行為を、
単なるシャブ中駄々っ子の、ちゃぶ台返しだと思って見てはいけません。
細かな手の動きに注目です！

なんと剛くんは、テーブルを引っ繰り返す直前、
吸ってた煙草をキチンと灰皿で揉み消してるんですよ！
それから、テーブルの上に置いてあった拳銃を手に取り、ウエストに挟み込んでから、
ゲシッ！
と、テーブルを蹴ってたんです！！

凄くないですか？
連続した動きの中でのことなので、あっという間の出来事です。
正直、私、初見では気付きませんでした。
百歩譲って、
煙草を消したのは撮影に借りた部屋を焦がさないようにという役者としての気遣いだとしても、

拳銃を仕舞ってから引っ繰り返したのは、純粋に剛くんとしての行動ですよね？

剛くんって、実は、よく考えて行動してるんじゃないのかな。
シャブ中なんだけど、案外、頭はしっかりしてるんだと思うんです。
手の届くところに拳銃を置いておかないと不安なんだよね。
拳銃だけが頼りで、味方なんですよ。

須藤くん（首領への道）しかり、中山くん（修羅の覇道）しかり、
本人なりに、組のためを思って行動してるんだけど、
キレキレくん達は、報われないうえに、身内にも理解してもらえないんですもの。
そう思うと、どんなに剛くんの目つきが悪かろうと、
ちょいと憐れに思えてきて、情が湧いてくるのでありました。