あ・・・。クモ助くんの髪が短くなってる。
長めの髪をビッと固めてるのも、もちろん好きだけど、短い襟足も好きですワ。
下から撫で撫でしながら、触りたくなるんですよね！
オデコから、こめかみを通って、耳元へと続く生え際の形も、後頭部の丸みを帯びた形も、
はっきりクッキリ見ることができて、お得な気分になれるんですもの。

跳ぶよ～。回るよ～。蹴るよ～。え？そんなものまで？　お～。パチパチパチ。

銃床でゴンッってされた後に、顔面を蹴り上げられてました。
こらぁっ！ウチのクモ助くんに何てことすんだ！

白いタイル貼りの大きな丸い柱に、茶のロープと白いロープで縛り付けられてるんですが
私には、このロープが金色と銀色に見えちゃってね～。（アッハッハ）
クモ助くんは、いたぶられてても高級感があるのよ～とか、アホ～なことを思ってました。

「ちげぇよぉ」
震える声。

罠かもしれないと分かっていても、クモ助くんを助けに来てくれた仁さん。
アニキ！　やっぱ、仁さんは、アニキNo.1 っすよ！
ささ、クモ助くんを脇から支えて、逃げましょう～！
まぁね。そう易々と逃げ出せるわけがありません。いろいろあるわけです。
でもね！　この間、クモ助くんは、ずぅーっと仁さんの肩に腕をまわしたままです。
もちろん、仁さんはクモ助くんの右手をしっかり握ったままです。
うっふっふっふっふ。(*￣ー￣*)　（最近、どんどん危ない方向に向かってますネ・・・。）

何度見てもイイーーー。頭に、包帯巻かせたらYama ! さんの右に出る者なし！
黒い衣装に白い包帯が映えるったらありゃしない！おまけに今日は、口元にカットバン付きよ。

ポッケから出した手を、プラプラさせて、ニギニギして、準備運動は万全です。
やる気マンマンだったのに、米助くんに止められたもんで、
ハァ～ン。どれどれ、じゃあ見せてもらいましょうか・・・みたいな態度です。

　ふ　っと、顔をそむけて笑う。

うわっ。やられた。その笑顔と、仕草に、もう・・・。降参です。やってけません。

ハイ。米助くん、よく見といてね。
クモ助くんが、回し蹴りのお手本を見せてあげましょう！
うっ。早っ！
マジで・・・、早くて高い。み・見えましぇん。
米助くん、「ほぉ～」とか言ってるけど、ホントに見えたの？