『 若いモン 』という呼ばれ方しかしてなかったYama ! さんに、すっかり、ほだされてしまい。
また、見ちゃいました。 そして、またダラダラと、ネチネチと書いちゃいました。
いつにもまして、Yama ! ネタバレバレです。
作品自体のネタバレは、控えめにしたつもりですが、RIKIさんに八つ当たりしちゃったので、
情けな過ぎますから、続きにしておきます。
RIKIさんが食べてたのは、お蕎麦かな。そして、ビールもね。
Yama ! さんは、しっかり定食モノを食べてました。育ち盛りだからね。
ご飯とお味噌汁とお新香と、サラダの付いたメインデッシュ。
どうやら、さっき食べてたのが、メインの最後の一口なんですよ。
多分、お肉っぽかったので、生姜焼き定食かな。
ホントに、がむしゃらに口に頬張って食べるから、
RIKIさんに話しかけられても、咄嗟に返事ができないんです。おいおい。
ちょっと待ってくださいってふうに手で合図して、飲み込んでから、返事をするんです。
そんなに慌てて食べなくたっていいのにねぇ~、って思ってたら
まだYama ! さんが食べてる途中なのに、
RIKIさんは、「払っとけ」って万札を置いて、席を立ってしまいました。
あらら、大変。急げ、急げ。ペーペーは、やっぱり急いで食べなきゃいけないんですね。
でも、お釣りを貰えちゃったから、ラッキ~!
「嫌わないでくださいよ」
うふふ。Yama ! さんってば、なんてカワイイ言い方するんでしょ。
夜の桟橋に、船と船のきしむ音だけが聞こえていました。
組の仲間が、RIKIさんに一斉に銃を向けたとき、Yama ! さんは、拳銃を出し遅れてました。
ただ単に、撃った事のないペーペーだから、モタモタしてるようにも見えるんですが、
( ぇ・・・、やっぱり出すんだ・・・撃つのかな? )って感じで、
RIKIさんの方に向けてはいるのですが、ちゃんと狙えてないんです。
組も、もちろん自分も、RIKIさんに裏切られていたなんて、とても信じられなくて、
だから、組の命令とはいえ、そんなRIKIさんを、みんなで殺そうとしていることに、
何となく踏ん切りがつかないでいるかのようなんです。
だからこそ、その後、目の前でおこる本当の裏切りに、
何もできずに固まっちゃってるYama ! さんが、本当に不憫で、可哀想で。
そのうえ、RIKIさんは、Yama ! さんの携帯を使って、組に手切れ金を要求しちゃって・・・。
RIKIさんから、「ん」って携帯を返されても、身動きもできず、
もう一度、「ん」ってやられて、やっと受け取ることができました。
Yama ! さんは、・・・何一つ・・・声を出すことすらできませんでした。
仲間がみんな、本田さんとRIKIさんに倒されたのに、自分ひとりだけ無傷で残されて。
ヤクザとして、最高の侮辱です。屈辱です。
RIKIさんのことを信じてた自分が、疑えなかった自分が情けなくて、
悔しすぎて、突っ立ったまま、肩で大きく息をして、何度もくちびる噛み締めて、
泣いてるかのようでした。 ・・・ホントに泣いてたのかもしれません。
オレンジ色の古臭い街灯が、Yama ! さんの横顔の向こうで灯っていて、
こんな傷ましいYama ! さんは見たくないと思いつつ、何度も繰り返して見ちゃいました。
だって、すごく、すごく、いいんですもの!!
「イ゛ッ・・・てぇ・・・」
って! あーーーー!! もうっっ!なんで!なんで!なんでぇーーーーーーー!
( 俺の感じた憤りを、同じ思いを、コイツにさせてしまったんじゃないか )
って、気付いてくれましたか、RIKIさーーーん。
刺したのは貴方じゃないけれど、撃ったのも貴方じゃないけれど、
そこの若いモンを傷つけたのは、間違いなく貴方なんですよーーー。