「しんドン4」が見たい！
しかし、新作を見るには時間だけでなく気持ちにもゆとりがないと、とても挑めません。
なので、もうしばらく勘弁してください。
今の私は「しんドン4」を見るための準備が整っていません。

だからって、「ムラマサ」だったらどーでもいいやって意味じゃないんですよ。
でも、まぁどーでもいいんだわ。（いいんじゃん！）
とくに「四」は、前にも気合い入れて見直しして感想書いてるんですよ。
だから、今回はダラダラっと見てられると思ったんです。
それでも戻っちゃあ再生し、停めちゃあ眺めを何度も繰り返してましたけどね。
だって霧生くんってば、本当にカッコよくって、可愛くって、情けないんですもの！

最初に、例の如くこじつけストーリーを補完しておきましょう。
松平さんチのボンが、霧生くんに助けられたあとで、
「全身黒づくめのモジャモジャ頭、あれどっかで見たことあんだよな～」と言ってました。
でしょ。でしょ。
幼馴染みの剣吾くんチに遊びにいったときに、同じく遊びに来てた従弟を見てるんだってば！
霧生くんって小さい時から黒い作務衣を着て庭掃除の修行をしてたのよ。
もちろん、モジャモジャ頭は天パーです！
だから「二」で空蝉お嬢さん絡みのいざこざ中に霧生くんをチラ見したとかではありません（笑）。

さあ、今回の霧生くんはどんなかな？
夜の公園で、突然ぶちキレて喚き散らすあんちゃんに、
ブンブンガクガクされたかと思いきや、ギュッとされて、心底ビビってました。

「四」の後半では廃屋を集合場所にしてましたし、確か「五」ではお堂に引っ越しますよね。
しかし、「四」前半の二人は、どこに寝泊まりしていたのでしょう。
もしかしてこの公園のあずま屋？それってホォームレス兄弟ってこと！？うっはっは。
まてよ…。霧生くんってば寝かしてもらえずに働かされてる気がするなー。

泰風さんに、バリバリに対抗意識を燃やしてる霧生くんですが、
きっかけとなった楓ちゃんは、ERIKU君にべったりです。
すでにオッサン達には興味がありません。ウブちゃんの恋、実らず…。くぅー。
さらに、泰風さんと一戦交えようとして、あんちゃんに制されますが、
このときの霧生くんの目！じっとあんちゃんを見返した、目！
なんでだよ。なんで止めんだよ。なんでダメなんだよ。って訴えてる、目！！！
うおおおおお。この流し目。やたらカッコイイ！

さて、「お前何も感じないのか？」ってあんちゃんに言われてたけど、
父ちゃんと母ちゃんを殺したのはムラマサじゃなくて、あんただってば、あんちゃん！
ほらみろ。あげく、兄ちゃんにまで責められちゃったじゃないのよ！
兄ちゃんも兄ちゃんだよ。ちょっと考えれば諸悪の根源はあんちゃんだって分かるでしょうに！
霧生くんだって苦しんでるのに、酷いじゃないのよ。うるるるるるる(/_;)。

この「四」から、霧生くんの苦悩がどんどん加速しますからね。
あんちゃんに振り回され、兄ちゃんには素直に縋れず。
俯き加減の表情は、耐えてたり、悩んでたり、ワケ分かんないでいたり。
もともと口の達者な子じゃないのよ。なかなか言葉がうまく出ないの。繋がらないの。
そもそも、つい最近まで話せなかったんですものね！
けどそのおかげで、もどかしそうに動く唇も、不安な気持ちをたっぷり含んだ目も、
とってもいいのよ！きゃーーー。ブラボー。霧生くん頑張れ！

ところで、あんちゃんはいつも霧生くんを怒るし、殴るし、蹴るし、関節を決めるでしょ。
霧生くんが自分の意思で動くことを許さないし。傀儡を戻そうとまでしてましたからね！
なのに霧生くんときたら、そんなあんちゃんに逆らうどころか必死についていこうとする始末。
これって、もしかしてDVなんじゃないか？と思い、さっそくウィキペでお勉強してきました。
身体的虐待…してるよね。精神的虐待…も、してるよね！
そして、散々霧生くんに当たり散らしたかと思うと、急に優しい言葉をかけてるよね！！！
うわぁあああ。完ぺきです。
この二人の間には、兄弟間暴力DVの加害者と被害者の関係が成り立っています。
凄いな「ムラマサ」。サイバーソードなんたらどころか、
現代社会の抱える病弊も描き出していたのですね。
今までは単純に兄弟愛だと喜んでいたのですが、また面白いツボを発見してしまいました。