ザワザワと騒々しい事務所で電話が鳴って、子機に伸びた手には銀色のブレスレット。
「ハイ。武見会」
って、電話に出たのは、我らがYama ! さん。お髭がステキよ。
「・・・！？」
って顔をしたあと、左手のタバコを灰皿にポイして立ち上がります。
その左手をピッピッと2回ほど振りながら、子機を右手にカシラの元へズンズンと歩いて来ます。
でも、カシラに渡すときは、しっかり両手で子機を持ってお渡しするのよ。ん～、縦社会だわネ。
席を外すようにというカシラの指示を、みんなに促すときの声が、またイイんです。
「ぉ゛う」
って、この時、首は左横に45度傾けるのがコツね。

事務所の前で、会長を送る車の準備にモタモタしてる連中に向かって
「早くしろぉ゛」
って、偉そうに手で指図します。ウフ。ちょっと偉いのかな。
「～ぁ゛」
って、大きな振りで手招きしてね。偉そうには見えないなぁ。

古びたアパートの前に停めた赤いBikeから降り立ったのは、やはり、我らがYama ! さん。
後ろポッケから出したキャップを深くかぶり、アパートの階段を２段とびで駆け上がります。
廊下を歩く姿もチャッチャって軽やかヨ。
カメラに向かって真っ直ぐに歩いて来るシーンが、電話の取次ぎについで２度目なワケですが
歩き方が、完璧にYama ! さんになってて、当たり前なんだけど、それが嬉しくね～。
タック付きの黒いパンツに、黒いブルゾンをファスナーの裾の部分だけ締めて着てるから
腰の細さが、いつにもまして際立ってるんですよ。ほっそーーー！

RIKIさんに、後頭部に拳銃を付き付けられて～の、アップ！　ワーイ！
口を思いっきりへの字曲げて、スッゴイ悔しそうな表情です。
後ろから左肩を掴まれて、グイっと回されて～の、壁に押し付けられて～の、
で、今度は顎の下から拳銃を突き付けられて、睨み合う二人のアップ！！！
あ～！その距離、わずか１０センチ！　うんにゃ、５センチ！！
きゃぁ～！拳銃で顎を押し上げられているような状態です。
もの凄く！もの凄く！悔しそうな！憎らしそうな顔でRIKIさんを睨み返してます。
「な゛んで、今さら戻ってきたんだよ！コノヤロォ！」
おっと、ついに０センチーーーーー！

あ。ヒロキ君っていう名前だったんだ。
あれ？ヒロキ君のBikeでしょソレ。降りてきたのヒロキ君じゃないじゃん！？あれ？